ミャンマーの基礎知識

本コンテンツは、
あすな会計事務所様から特別にお借りして
掲載させていただいております。 ※2013年11月6日更新

日系企業の進出状況

2013年5月末時点で、商工会登録企業数はほぼ100社
(cf.中国2万社、インドネシア1,300社、ベトナム1,000社、カンボジア100社)

インフラの状況、他の国との比較で優れている点

インフラは脆弱であり、中小企業が進出する際に特にネックとなるのは、現地調達率の低さ、不動産、電力、ネット環境等。
このことから、食品、医薬品、精密機器等、停電が許されない業種が現地に生産拠点を構えるのは難しく、現状、停電が起きても稼働可能な縫製業、軽工業が中心となっています。

ミャンマーが他の国との比較で優れているのは下記の点です。
(1)治安が良く人も親切。滞在時のストレスとなる緊張感が無い。
(2)人件費を含め物価が安い。また、ヤンゴン近郊を外れると、中期的にも人件費の大幅な上昇は見込まれないこと。
(3)人の性格が穏やかで、工場のワーカーに向く人材が多いこと。またそのことから、熟練工に育てやすいこと。
(4)ビジネスに支障をきたすほどの交通渋滞が無いこと。
(5)日本人、日系企業が少なく、フロンティアであること。

工業団地について

ミャンマーの工業団地は、他の国の工業団地のように、インフラが整備され、家賃を払えば入居ができるいわゆる”工業団地”は少なく、このような工業団地はミンガラドンやパテインなど、一部の工業団地に限られます。工業団地と呼ばれるエリアは30前後ありますが、単に”工業団地”と呼んでいるだけのエリアであったり、インフラが何もないエリアもあります。

ティラワ経済特区について

三菱商事、丸紅、住友商事の3社連合で組合を設立し、全2,400haのうち420haを先行開発することで進んでいます。
2015年の開発を目指すとされていますが、まだSEZ法は審議中であり、立ち退き、インフラ整備等はこれから行われる予定です。

不動産の状況について

外国人が入居できるレベルの物件が少ないため、物価相場に比べて家賃相場は突出しており、オフィス、居住用とも、非常に高額となっています。
ランドマーク的ビルであるサクラタワーでは坪4万円、現地駐在員向けの居住用物件では、単身者向けで15万円、家族向けでは30万円~40万円にもなっています。
但し、ホテルは建設が間に合っておらず、もう数年間は高騰が続きますが、オフィスと居住用については、供給が追い付き、あと2年ほどで落ち着いてくるとも言われています。

商慣習について

家賃は年払いで、仲介手数料は1ヶ月分です。敷金・礼金といった制度はありませんが、水光費の保証金として半月分程度求められることもあります。

ネット環境について

プロバイダー

回線を持っているのは国営企業の2社で、プロバイダーは無数にいます。
商品としては、「イニシャル2,000ドル、月200ドル(1Mb未満)」、「イニシャル5,000ドル、月数百ドル(20Mb)」などがあります。

PC

セキュリティの観点からはデスクトップが望ましいですが、停電が多いため、ノートが中心となります。

サーバー

一般的なサーバーはなく、小型のHDDやデスクトップをファイルサーバーとして使用するケースが多いです。

イントラ構築

工事や保守などの対応をしてくれる日系企業もありますので、お気軽にお問い合わせください。

視察関連情報

初めて視察に行かれる方のためのお役立ち情報です。

現金の用意、クレジットカード

チャットは空港内のATMでクレジットカードで下ろすことができ、市内の換金所よりレートがお得です。VISAとマスターが使えますが、どちらかしか使えない機械が多く、また故障が多いため、両方持っていかれたほうがよいです。

レンタルSIM

空港内にレンタルSIMショップがありますが、1日10ドルと非常に高額です。

時計

時差が2.5時間なので、30分単位の時差が調整できるように、手動の時計を持って行かれたほうがよいです。

タクシー

メーターが無く、乗る時または降りる際などに、口頭で交渉します。交渉といっても、騙す雰囲気もないので、ある程度相場を踏まえて金額を一方的に伝えれば、Noと言われることはありません。相場が分からなければ、言い値で払っても、大きく騙されることはないので、他の国のように気を張って乗る必要はありません。

コンセント

BCB3など、ホテルによるため、複数タイプに対応できるプラグを持っていたほうが安全です。

ネット環境

ホテルのラウンジ等はWi-Fiが使えますが、ネットカフェ等はまだ少ないです。通信速度は、メール程度であれば我慢できるレベルです。

チップ

基本は不要ですが、高級ホテルの喫茶店、レストラン、ベッドメイキング、マッサージなどは渡したほうがよいです(観光客やビジネスマンに欧米人が比較的多いため)。

治安

非常に良いです。かばんを持って出歩いても問題ないですし、夜中に一人で出歩いても不安を感じることがありません。

服装

余程フォーマルな会議に出席しない限り、ビジネスカジュアル(スラックス、カラーシャツ、ノータイ、上着無し)で問題ないでしょう。

宿泊ホテル

初めての視察では、サクラタワーから徒歩圏のホテルが便利です。

渋滞

一部で渋滞はありますが、ジャカルタ、北京、ホーチミンのような仕事に支障が出るほどの渋滞はありませんので、大幅な余裕を持って移動をする必要はありません。

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